猫の脱走防止対策4つのポイント『そもそもなぜ外へ出たがるの?』

飼い方・しつけ

みなさんが飼っている猫ちゃんは脱走したことはありますか?生まれてから1度も外に出たことがない猫ちゃんは、比較的脱走しにくいと思います。

しかし、元野良猫だった猫ちゃんの場合は、外に出たいと問題行動をして、飼い主さんを困らせている猫ちゃんもたくさんいるようです。

もちろん、1度も外に出たことがなくても、油断は禁物です。

今回は、猫の脱走防止対策をお届けします。

外に出たがるのはなぜ?

そもそも猫はなぜ外に出たがるのでしょうか?理由は1つだけとは限りません。

これからご紹介するいくつかの理由が、外に出たいという欲求を増幅しているかもしれません。

本能的に縄張りを広げたい

猫はそれぞれに縄張りをもっています。縄張りとは食べ物や水、寝床を確保するための「決まった空間」のことです。野良猫をだいたい決まっている場所で見かけるのは、縄張り内だからです。縄張りは、他の猫が基本的に入ってくることがありません。

生まれてからずっと室内だけで飼われている猫の場合、家の中=縄張りです。野良猫の場合は、寝床などを決め、自分の縄張りを作ります。

縄張りには生活の中心となる「ホームテリトリー」と、生活に必要なものを得るための広範囲な「ホームレンジ」があります。ホームレンジの範囲は、人が多い地域では直径約150mと言われています。田舎の人が少ない地域だと直径約500mです。

縄張りは広いほど、食べ物も調達しやすくなりますし、繁殖しやすくなるのです。そのため、野良猫を室内飼いにした場合、縄張りが家の中だけに限定されることを嫌います。なるべく縄張りを広げたいという本能から、外に出たがるのです。

外に鳥や虫を見つけた時

室内飼いの猫でも、外に鳥や虫を見つけると「カカカカッ」という変な鳴き声で鳴くことがあります。これを「クラッキング」と呼びます。

クラッキングをするのは、「獲物を捕まえたい!!」という期待からだと言われています。

猫は、本来鳥や虫などを獲物として狩り、食べ物にしていました。そのため、外に鳥や虫を見つけるとクラッキングをして、「獲物を取りたい」という本能から外に出たがる場合があります。

特に元野良猫だった場合は、その傾向は強く出ます。

発情期の時

発情期になると、メスはオスを呼ぶために普段とは違う声で鳴きます。

オスはその鳴き声を聞き、メスを探して繁殖します。室内飼いでも、その声は聴こえるため、野良猫のメスの声に反応して外に出たがる子がいます。また、メスも発情期には外に出たがります。

本能的な行動なので、なかなか止められるものではありません。

猫の脱走防止対策4つのポイント

① 避妊・去勢手術をする

避妊・去勢手術をすると、「繁殖する」という本能が薄れます。そのため、外に出たいという欲求が薄れます。

特に発情期で外に出たがる場合は、以下にご紹介する方法でも紛らわすことは困難です。

避妊手術をしなかったために、脱走して、妊娠して帰ってきてしまう場合もあります。発情期で外に出られないときは、猫にとっても大きなストレスになります。

体質にもよりますが、生まれて6カ月くらいで避妊・去勢手術は可能です。猫のためにも避妊・去勢手術はすることをおすすめします。

② 快適な環境を室内につくる

元野良猫であっても、室内の環境が居心地のいいところになれば、外に出たがることは少なくなります。室内に、「ホームテリトリー」と「ホームレンジ」を作ります。

  • ホームテリトリー:食事、水を飲む、寝ることができる1部屋
  • ホームレンジ:朝夕2回くらい自由に動き回れる空間

この2つを作ることで、多少狭くても猫の本能を満たすことができる可能性があります。

また、キャットタワーやトンネルなど猫が十分に運動できるようにします。キャットタワーの上から、外の様子が見えると満足する子もいます。

③ 遊びを充実させる

外に出たがるのは、「狩りをしたい」という本能でもあります。

「遊び」は「狩り」の模擬的な行動なので有効です。毎日最低15分は、猫と遊びましょう。おもちゃに夢中になれるように、遊びも工夫が必要です。

多頭飼いの場合は、猫同士で追いかけっこをして発散している場合もあります。猫同士の相性もありますので、必ずしも発散できるわけではないですが、遊び相手がいることで外への興味が薄れる可能性があります。

④ リードをつけて散歩する

生まれてからずっと室内飼いの場合は、散歩をすること自体望まない猫がほとんどです。

元野良猫の場合は、改善する場合と悪化する場合がありますので、注意が必要です。リードでの散歩で満足すると、外に出たがる頻度が減り、脱走を防ぐこともできる可能性があります。

しかし、逆効果になってしまい、満足できずに余計に外に出たがる可能性もあります。

万が一に備えて脱走防止はしましょう

ご紹介した方法で、外へ出たいという欲求が薄れていれば脱走はしないはずです。

しかし、猫の本能ですから、瞬間的に興奮してしまうこともあります。網戸を破ったり、ベランダから出てしまったりすることもあります。外に出ることは、事故に遭う可能性を高めます。

また、他の猫との接触で病気に感染することもあります。

万が一に備えて、脱走防止の対策はしておくことをおすすめします。

  • 網戸はストッパーや猫用の網戸用柵を設置
  • 玄関には柵を置く
  • 外に繋がるドアの開閉時には、猫が来られないようにする
  • 首輪に迷子札をつける(脱走時の対策として)

まとめ

元野良猫の場合は、「外に出たい」と頻繁に鳴く子もいるかもしれません。

しかし、外に出すことで猫を危険に晒すことになります。室内に閉じ込めているような気がして、かわいそうになる気持ちもわかります。

外に出たがために、病気やケガをして苦しむのは猫ちゃんです。当然ですが、飼い主さんも結果として悲しい思いをします。猫ちゃんにとって、どうしてあげるのが最善なのかよく考えてください。

脱走防止の方法ですが、最終的には「飼い主があきらめない」ことが最も重要です。外に出たい猫ちゃんに、真摯に向き合うことが大切です。