【食べさせるな危険】猫に与えてはいけない食べ物、食べた時の対処法

食べ物・おやつ

愛猫が美味しそうに食べている姿は、見ているだけでも癒されるという飼い主さんも多いですよね。

特に食いしん坊の子は、飼い主さんが食事をしているとちょいちょいと手を出してきたり、きらきらした目で見つめてきたり・・・可愛さに負けて自分のおかずをあげてしまう飼い主さんもいるのではないでしょうか?

しかし、人間の食事の中には、猫にとっては危険な食べ物が数多く存在しています。猫がそれを食べてしまうと下痢・嘔吐などの中毒症状を引き起こすだけでなく、重度になれば最悪死に至るケースさえあります。

今回は、「猫に食べさせてはいけない食べ物」「食べ過ぎると危険な食べ物」について、詳しく解説していきますのでしっかり覚えておいてくださいね!

危険!猫に食べさせてはいけない食べ物とは?

人間が食べている食材の中には、猫が食べると中毒症状を引き起こし、最悪は死に至る危険な食べ物があります。加熱しても毒性が消えない食材もたくさんあるので、「猫に与えない」「手の届くところへ置かない」などの注意が必要です。

これから猫を飼う人や飼ったばかりの飼い主さんは、猫に食べさせてはいけない食べ物をしっかり覚えておきましょう。

猫に食べさせてはいけない食べ物① ネギ類、ニラ、にんにく 

ネギ類やニラ・にんにくを猫が食べた場合、アリルプロピルジスルフィドという物質が、赤血球を破壊し、嘔吐・呼吸困難・貧血などの中毒症状を引き起こします。

症状が出る摂取量の目安は、猫の体重1kg5gと言われており、例えば猫の体重が6kgなら30gとなり、中くらいの玉ねぎで換算すると約1/5程度の大きさになります。

玉ねぎをそのまま食べる猫はほとんどいませんが、ネギ類の毒性は加熱してもなくなることはないため、ハンバーグなど玉ねぎを含む料理は、食べたがる猫も割と多いので十分注意しましょう。

猫に食べさせてはいけない食べ物② チョコレート 

チョコレートにはテオブロミンやカフェインといった成分が含まれており、中毒症状を引き起こす原因になる物質です。

猫が誤ってチョコレートを食べてしまうと、約1~2時間で興奮状態になり、落ち着かない様子になったり失禁したりすることもあります。さらに摂取後2~4時間たつと、下痢・嘔吐がおこり呼吸が乱れ発熱することもあり、重度の中毒症状では、痙攣を起こし死に至るケースもあります。

症状が出るテオブロミン摂取量の目安は、猫の体重1kg5g~ですが、テオブロミン含有量はチョコレートの種類によって異なり、ミルクチョコレートの場合は体重1kgあたり10gとされています。

チョコレートを食べたがる猫はほとんどいませんが、いたずらしていて誤飲することは考えられるので、猫の手が届く場所に置かないようにするなど気を付けるのがベターです。

与えすぎに要注意!猫が食べ過ぎると危険な食べ物とは?

猫が少量食べたり、たまに食べさせたりする程度ではほとんど問題のない食べ物でも、与えすぎると病気の原因になるものもあります。特に猫が喜んで食べる食材に多いという特徴もあるため、飼い主さんが注意しておかなければなりません。

ここでは、特に気を付けたい食材について解説していきますので、しっかり覚えておきましょう。

猫が食べ過ぎると危険な食べ物① イカ(生) 

イカの内臓に含まれているチアミナーゼは、体内のビタミンB1を破壊してしまいます。少量口にしただけでは問題はありませんが、ビタミンB1は猫にとって大切な栄養素なので、イカの刺身などを猫に与えることはやめたほうが無難です。

チアミナーゼは熱に弱いという性質があるので、加熱したイカなら問題はありませんが、そもそもイカは消化のよい食材ではないので、猫には食べさせないほうがベターです。

猫が食べ過ぎると危険な食べ物② 青魚(サバ・イワシなど) 

青魚と呼ばれるサバやイワシを大量に食べさせると、「黄色脂肪症」という病気を引き起こす原因になるため注意が必要です。「黄色脂肪症」とは脂肪が黄色くなることからついた名前ですが、内蔵脂肪や皮下脂肪に炎症がおき、強い痛みや発熱といった症状を引き起こします。

猫はもともと魚を食べる動物なので、サバやイワシも与えると喜んで食べてしまいます。嬉しそうに食べるからといって与えすぎると、思わぬ病気の原因ともなりかねないため、できるだけ食べさせないようにしたほうがベターです。

猫が食べ過ぎると危険な食べ物③ レバー

レバーには栄養が豊富に含まれているので、猫の健康のために食べさせたいと考える飼い主さんもいると思います。猫用のおやつなどでも、レバーをつかったものが販売されていますが、大量摂取はかえって猫の体に害を与えることがあります。

レバーにはビタミンAが豊富に含まれているのですが、長期間にわたり大量にレバーを摂取すると「ビタミンA過剰症」になることがあります。

「ビタミンA過剰症」は、骨の変形を引き起こすこともあるため、おやつなどで与えるときは1日の摂取目安量を守るなど、与えすぎには十分注意するようにしましょう。

猫が食べてはいけないものを食べた!正しい対処法は?

注意していたつもりでも、猫が食べてはいけないものを食べてしまったときは、飼い主さんなら誰でもパニックになってしまうもの。

しかしながら、中毒症状を引き起こしたときは、素人ができるような治療はありません。

ここでは、猫が食べてはいけないものを食べてしまった場合の対処法と、動物病院での治療例について解説しますので、万一に備えて覚えておくようにしましょう。

速やかに動物病院へ連絡する 

猫が中毒症状を起こしていたら、速やかにかかりつけの動物病院か、夜間の場合は救急病院へ連絡しましょう。

そのときは必ず「なにを食べてしまったか」「どれくらいの量を食べたか」「何時くらいに食べたか」を伝えます。なにを食べたかを伝えることで毒性レベルの判断がつき、食べた量によってある程度の症状レベルがわかります。

また、食べてからどのくらいの時間が経過したかによっても、症状レベルが判断できる場合があるので、食べた時間がわからなくてもいつまで元気だったかなどを伝えましょう。

情報を正確に伝えるためにも、メモになるべく細かく書いておくか、スマホや携帯に録音しておくと、動物病院へかかるときに役に立ちますよ。

動物病院で治療を受ける 

猫が食べてはいけないものを食べてしまった場合、飼い主さんが気を付けることは「素人判断で勝手な対処はしない」ということです。

動物病院での治療には「催吐処置」「胃洗浄」などがありますが、素人が指を入れたら吐かせることができるかなと考えるのは非常に危険です。まずはかかりつけの病院や、夜間の場合は救急病院へ連絡をして、指示を仰いでください。

動物病院へつれていくときは抱っこをして連れていくことはせず、必ずキャリーバッグに入れて連れていきましょう。自家用車で連れて行くのがベターですが、車を持っていない場合はペットOKのタクシーを利用しなければならないこともあるので、普段から利用できるタクシー会社をみつけておくと安心です。

動物病院ではどんな治療をしてくれるの?

動物病院での治療例① 催吐処置(食べ物を吐かせる) 

猫が食べてはいけないものを食べてしまってから、あまり時間がたっていない場合は胃の中にまだ食べ物が残っていることがあります。そのような場合、催吐処置と呼ばれる薬を使って吐き出させる処置を行うことがあります。

吐かせると聞くと、口に指を突っ込んで吐き出させるイメージも強いため、自宅でもできそうだと考える飼い主さんもいるかもしれませんが、猫の意識がもうろうとしていると、逆に吐き出したものが喉に詰まってしまうこともあります。

安易な素人判断による行為は非常に危険なので、必ず獣医さんの指示に従ってください。

動物病院での治療例② 胃洗浄・内視鏡による除去

催吐処置ではうまく吐き出さなかった場合や、猫の意識がもうろうとしているときや、猫が暴れすぎて処置ができないときなどは、全身麻酔をかけてから胃洗浄を行います。

また、胃で消化がされず腸に詰まる可能性があるものは、内視鏡で除去する場合もあります。

胃洗浄や内視鏡による処置も、食べてしまってからあまり時間がたっていない場合にのみ可能な治療方法なので、猫が食べてしまってはいけないものを食べた場合は、速やかに行動するのが大切だということをしっかり認識しておきましょう。

動物病院での治療例③ 便とともに排出させる

猫が食べてはいけないものを食べてしまってから、ある程度時間が経った場合は、すでに食べ物は胃から腸へ送られ、毒物は体中に回っています。この場合は催吐処置や胃洗浄は意味がないため、便とともに毒素を排出させるという処置をすることもあります。

また、食べた量が少ない場合なども、薬や麻酔で負担をかけず便とともに排泄させるケースもあります。

便とともに毒素を排出させるときは、下剤や動物用の活性炭を使うことが多いので、獣医さんの説明をよく聞いて飼い主さんも理解しておきましょう。

「これくらいは大丈夫」とは絶対に考えない

猫に限らずペットは、時として本当に想像もつかない行動をすることがあります。

我が家のお姉ちゃん猫は、子猫時代に本当にいろいろいたずらをしては、筆者のわたしをヒヤヒヤさせたり笑わせたりしたものでした。

あるとき、夕飯に食べようと用意していた天むすがあったのですが、買い忘れたものに気づいたわたしは、ラップをかけて近所のコンビニまで出かけました。買い物を済ませて帰宅すると、はがされたラップが床に転がっていて、天むすは海苔天ぷらの中の海老だけがきれいになくなっていました。

もちろん犯人はお姉ちゃん猫…特に体調を崩すことはなかったものの「ラップをしておけば大丈夫だろう」「たぶんこれは食べないだろう」などという勝手な飼い主の考えがいかに危険なものかと考えさせられました。

ほんの少しの油断が、可愛いペットの命を奪うことにもなりかねないことを、猫との生活が長くなっても忘れないようにしなくてはならないと思っています。