「憧れの猫との生活を始めることになった!」猫を飼うと決めた人はドキドキとワクワクで気持ちがいっぱいになってしまいますよね。
しかし、猫を迎え入れるには「心構え」「必要な猫用品」など、飼う前にしっかり準備しておくべきことがあります。
ペットと暮らすということは命を預かり共に生きていくということ、楽しいこともたくさんありますが苦労するも同じくらいあることを 肝に銘じておかなくてはなりません。
そこで今回は、これから猫を飼う人に知っておいてほしい「心構え」と「準備しておきたい猫用品10選」について、お話ししていきます。
猫と家族になる心構えをしっかりもとう!
猫に限らずペットと暮らすということは命を預かり共に生きていくということ、これは先ほどもお話しした通りです。
猫の平均寿命は約15年、人間で考えると生まれたばかりの赤ちゃんが、中学を卒業するまでという長い期間ですから、楽しいこともたくさんありますが、病気になったり怪我をしたり苦労することも当然同じくらいたくさんあります。
「ずっと一緒にいようね」とわたしたち人間が猫を家族にすると決めたのですから、「どんなことがあっても死ぬまで面倒を見ること」これだけは決して忘れてはいけません。
家族と一緒に住んでいる人なら全員で話し合いをし、一人暮らしの人は自分が病気になった場合ややむを得ず留守にする間にどのように面倒を見るのかなど、猫を飼う前にしっかり考えて猫と暮らす心構えをもっておきましょう。
猫を迎え入れる前に家の中を見直そう!
猫を迎え入れることが決まったらほとんどの人がまず「必要な猫用品を買わなくては!」と考えるかもしれませんね。
その前にまずは、家の中にある危険なものを片付けておくことが大切、実は家の中には猫にとって怪我の原因になるものや、食べると最悪死に至るようなものもあることを知っておきましょう。
例えば、アクセサリー・石鹸・針・輪ゴムなどは猫のおもちゃになりますが、誤飲の原因や思わぬ事故につながるものもあるので、まずは家の中をきちんと片付けておきましょう。
ここでは、特に気を付けておきたいポイントについてお話ししますので、猫を迎え入れることが決まったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
家の中ある危険なもの① スーパーなどのレジ袋
どの家庭にもあるスーパーやコンビニのレジ袋、一見なんの危険もなさそうに感じますが、実は事故や病気の原因ともなる猫にとっては危険なもの。
猫はカシャカシャという音が好きなので、袋に入って遊んだり持ち手の部分をかじったりすることが多いですが、遊びに夢中になっているうちに誤って飲み込んでしまうことも少なくありません。
ビニールは消化されないため、腸に詰まると下痢を引き起こすだけでなく、最悪は開腹して除去しなくてはならないので、普段から猫が手の届かない場所に片付ける習慣をつけておくのがベターです。
家の中ある危険なもの② 電気コード
猫は紐などの細長いものにじゃれつくのが大好きですが、特に子猫はなんでもかじってしまう子も多いです。
なかでも人気があるのが電気のコード、表面だけでなく中にある赤い線が見えるまでかじってしまう強者もいるほどです。夢中になってじゃれているうちに、電気コードに絡まって動けなくなったりするだけでなく、最悪は感電することも考えられます。
猫を迎え入れることが決まったら、電気コードは猫が入れない隙間に隠したり、カバーをつけたりと対策をしておくのがベターです。
おすすめなのはコイル状になったシリコン製のカバー、100円ショップでも購入することができるので、気軽に買い替えることもできますよ。
初めて猫を飼うなら揃えておきたい猫用品10選!
初めて猫を飼うと決めたら、「可愛いベッドを買ってあげたい」「こんなおもちゃで一緒に遊びたい」などとペットショップを見て回る人も多いと思います。
基本的なキャリーバッグやトイレだけでなく、かわいいおもちゃや首輪など猫用品は数多くありますが 、初めて猫を飼う人は何から揃えていいかよく分からないという人もいるのでは。
ここでは「揃えておきたい猫用品8点」と「あると役立つグッズ2点」を厳選し、合わせて10アイテムご紹介しますので、猫用品選びの参考にしてみてくださいね。
揃えておきたい猫用品① キャリーケース
病院などの外出時だけでなく、室内のベッドとしても使えるキャリーケースは必ず1つ用意するようにしましょう。
最近ではスリングタイプやショルダーバッグタイプの布製キャリーバッグがありますが、これは病院などに通う時にはあまりお勧めできません。
猫が中で眠れるように底が平らになったタイプで、できればプラスチックなどの丈夫な素材のものがベターです。底が平らなものでも布製のものは軽く持ち運びやすいですが、猫によっては中からかじって穴を開けてしまうことがあります。
というのも、我が家の15歳の弟猫はこの布製タイプのキャリーバッグを過去に3つも壊した強者、移動中の安全面を考えると丈夫なものを選んでおいた方が安心だと思います。
揃えておきたい猫用品② 猫用トイレ、トイレ砂
猫用のトイレにはノーマルタイプのほかに、取り替え回数が少なくて済むシステム型のトイレがあります。
中に入れる砂も固まるタイプ・紙タイプ・一定期間使えるタイプなど、さまざまなタイプが販売されています。
トイレの大きさや高さもそれぞれ違うので、迎え入れる猫の大きさに合わせて選ぶようにしましょう。もし、猫が小さくてうまく登れなかったり、足腰が悪くうまくトイレに入れなかったりする場合は、別売りのステップなどを利用するなど、対策をしてあげるとベターです。
またトイレの砂は猫によっても好みが分かれ、小さな粒が好きな子やあまり気にしない子もいるため、一概にこのタイプがいいとは言い切れません。もし猫が気に入らない様子を見せたら、トイレの形や砂の種類を変えてみるなど、いろいろ工夫してあげてみてくださいね。
揃えておきたい猫用品③ 猫ベッド
猫がソファーや床の上など、お気に入りのところならどこでも寝ますが、専用の猫ベッドは1つ用意しておいたほうがいいでしょう。
体調が悪い時は回復するまでじっとしているので、専用の猫ベッドを用意しておけば猫も安心して休むことが多く、普段ベッドを利用しない子も具合の悪い時は使うケースもよくあります。
最近では夏向けの冷感素材のものや、冬向けの断熱タイプやヒーターが入れられるタイプもあるので、季節や部屋の環境に合わせて選ぶといいでしょう。
また、ベッドを置いてもなかなか使ってくれない子やもういますが、その場合は無理に連れて行くことはせず、しばらく様子を見るようにしてあげてください。
ほとんどの子は慣れると自分から入るようになりますが、なかにはどうしてもベッドを使わないという子もいるので、その場合は可愛いインテリアを買ったと思って諦め、決して猫を怒ったりしないでくださいね。
揃えておきたい猫用品④ 猫用食器
猫用の食器は「フード用」「水飲み用」の必ず2種類を用意しましょう。
材質はステンレス・陶磁器・プラスチックなどさまざまなものがありますが、猫が食べているうちに動かないように、ある程度の重さがあるものが向いています。
猫用の食器はペットショップで購入してもいいですが、人間用の食器を使用しても構いません。ただし、人間用の食器を使用する場合は、あまり大きすぎず猫が食べやすい深さの物を選ぶようにしましょう。
また、食器は常に清潔にしておく必要があるため、食器洗いのスポンジは猫専用の物を用意しておくと、 食用油の付着も避けることができます。最近では猫の形をしたスポンジや、デザインプリントがついたスポンジもたくさんあるので、気に入ったものを選ぶと、猫との生活がもっと楽しくなりますよ。
揃えておきたい猫用品⑤ キャットフード
キャットフードには、カリカリと呼ばれるドライタイプと、猫缶と呼ばれるウエットタイプの2種類があります。どちらにも子猫用や高齢猫用などの種類があるので、迎え入れる猫の年齢に合わせたものを選びましょう。
成猫を引き取るときは、治療のためのフードを与えなければならない場合もあるため、前の飼い主さんがわかるなら、どのようなフードをあげていたか確認しておくと安心ですね。
飼い主さんのなかには、手作りのフードを食べさせたいと考える人もいるかもしれませんが、猫に必要な栄養バランスがしっかりとれるフードを手作りするのは意外と大変です。
初めて猫を飼う人は、手作りのフードではなく市販のキャットフードがベター、購入するときは必ず「総合栄養食」と記載のあるもの選ぶのがポイントです。
揃えておきたい猫用品⑥ 爪とぎボード
猫は習性として爪とぎをしますが、これは子猫のときからやるので必ず迎え入れる前に用意しておきましょう。
爪とぎの材質は段ボール・木製・麻紐などいろいろあり、猫によって好みが大きくわかれます。どのタイプでもしっかり固定して安定させないと猫は上手に爪とぎができないので、床置きタイプなら滑り止めシートを敷くなどの工夫をするのがおすすめです。
ちなみに我が家には2匹の猫がいますが、1匹は段ボールタイプでのみ爪とぎをして、もう1匹はどんなに教えてもソファーでしか爪とぎをしません。わたしの場合はあきらめて、猫専用の小さなソファーをひとつ用意して爪とぎにさせていますが、柱やかべなどで爪とぎをさせたくない場合は、根気よく猫が気に入るタイプの爪とぎを探すのもひとつの方法だと思います。
揃えておきたい猫用品⑦ 猫用爪切り
猫が毎日爪とぎをしていたとしても、飼い主さんは定期的に猫の爪を切ってあげなくてはなりません。
猫の爪を切るときは必ずペット用か猫専用の爪切りを使用し、人間用の爪切りを使用するのは避けたほうが無難です。
人間用の爪切りでも切れないことはないですが、二枚爪のように表面の爪がはがれてしまい、特に成猫の爪はそれなりに厚みがあるため、うまく切ることができません。表面がはがれた爪は引っ掛かりやすいので、猫がカーペットやソファーに引っ掛かることもあるため、猫専用の爪切りを用意しておくことをおすすめします。
ちなみに初めて猫を飼う人は、小さなハサミ型の爪切りが使いやすくておすすめです。力をかけなくてもきれいに爪が切れ、子猫のやわらかい爪でも扱いやすいです。
揃えておきたい猫用品⑧ 猫用ブラシ
短毛・長毛にかかわらず猫にはブラッシングが必要、長毛の猫種なら1日1回はブラッシングをしてあげるようにしましょう。
春や秋などの換毛期は抜け毛も増えるので、こまめにブラッシングはきれいな毛並みを維持できるだけでなく、グルーミング(毛づくろい)によって猫が飲み込む毛の量を減らすこともできます。
ブラシのタイプはスリッカー・ラバーなどいろいろありますが、どのブラシを使ってもブラッシングが大嫌いという子もいます。
その場合は、ミトン(手袋)タイプのブラシを使用するか、飼い主さんが手を水で濡らして撫でるだけでも抜け毛をとることができるので、どうしても猫が嫌がるときは試してみてくださいね。
あると役立つグッズ① 窓ロック
窓ロックなどの名称で売られている「窓を少しだけ開けて固定できる」防犯グッズは、ひとつあると意外と重宝します。
外へ出たがらない猫でも風にあたるのは好きな子が多いですが、器用な子は窓を開けてベランダへ出てしまうことも考えられます。
実際に我が家の猫は、ほんの少し開けた窓の隙間に体をぐいぐい押し込み、窓を開けてベランダへ出てしまったことがあります。幸いわたしがすぐに気が付いたので、脱走したり怪我をしたりという事態にはなりませんでしたが、飼い主さんが一人暮らしの場合などは、気づかないケースも考えられるため用意しておけば安心ですね。
冷房をかけるほど暑くはないけど、風通しを良くしておきたい季節の変わり目にも使えるだけでなく、トイレのにおいもこもりづらくなりますよ。
あると役立つグッズ② 突っ張り棒や扉のいたずら防止グッズ
まだ小さい子猫ならあまり心配はありませんが、ある程度大きくなると引き戸を開けたり、戸棚を開けたりする強者猫たちも出てきます。
特に食いしん坊の子は、カリカリを押入れや棚を開けてしまうという話もよく聞きます。実際に友人宅の猫は、押入れを開けて閉まってあるカリカリの袋を破って食べてしまったといういたずらを、何度もしたそうです。
そんな困ったいたずら防止に役立つのが、突っ張り棒や扉を開けられないように固定するグッズです。
引き戸の場合は扉と壁を上手に突っ張り棒で固定し、扉の場合は幼児用のいたずら防止グッズを活用して固定しておけば、飼い主さんが出かけるときも安心ですね。
飼い主さんも猫も最初はお互い初心者!
筆者であるわたしは今でこそ猫の気持ちや好みがわかる(と思っています)ようになり、猫とわたしの生活パターンも出来上がっています。
しかし、お姉ちゃん猫と最初に暮らし始めた19年前は本当にわからないことだらけで、「なんでこのおもちゃで遊ばないのだろう?」とか「このトイレのなにが気に入らないの?」などと悩んだことも多かったです。
今考えてみると、お姉ちゃん猫も同じように「なんでわたしの好みがわからないの?」と思っていたような気がします。
わたしも飼い主初心者でしたが、お姉ちゃん猫も飼い猫初心者だったのだから、最初はうまくいかないことがあっても当たり前のことですよね。
初めて猫を飼う人は悩むことも多いと思いますが、焦らず少しずつやってみるといろいろな方法が見つかるはずですよ。