【猫が吐く】色で分かる?『安全なケースと危険なケース』の見分け方

健康・病気

猫ってよく吐くなあ」飼い主さんならこんな風に思ったことが一度はあると思います。

毛玉を吐き出すために吐いたり、食べ過ぎて吐いてしまったり、原因もさまざまで吐いた液体の色も違いますよね。

吐くまでの行動や吐いたものを見ると心配がいらないケースも多いですが、なかには急いで病院へ連れて行かなければならない危険なケースも含まれています。

そこで今回は、猫が吐いた場合の「安全なケースと危険なケース」の見分け方について、お話ししていきます。

見なぜ猫は吐くの?

猫は肉食動物なので、食べ物(獲物)を丸呑みしようとする習性があるため、食べ物一気に飲み込むことが多いです。

一気に飲み込もうとするので吐き戻してしまうことが多いのですが、吐き出すのは獲物の骨や毛などの不要なものをだすためだともいわれています。猫が吐くのは食事の後が最も多く、吐き戻してしまう場合の多くは胃ではなく食道から戻っています。

そのほかに猫が吐くものと聞いて、毛玉を思いつく人も多いでしょう。猫は日常的に毛づくろいをしますが、猫のザラザラとした舌には細かい突起があり、ヘアブラシのような役割もしています。飲み込んでしまった毛が、お腹に詰まってしまわないように自分で毛玉を吐き出しているのです。

このようなケースは猫の習性によるものなので心配する必要はほとんどありませんが、なかには異物を飲み込んでしまったり病気が潜んでいたりいることもあるので、猫が吐いた場合は内容物をしっかりチェックする習慣をつけておきましょう。

猫が黄色い液体を吐く(危険度1:★☆☆)

猫が黄色っぽい液体を吐いた場合、ほとんどは胆汁が逆流しているケースです。

胆汁が逆流してしまった原因は空腹、 猫の食事は1日2回のことが多いため、どうしても空腹の時間が長くなってしまうこともありますよね。

空腹時間が長くなり胃の動きが鈍くなっていると、本来は腸へ流れる胆汁が胃に逆流してしまい、空っぽの胃を刺激して吐いてしまうのです。

食事の回数を増やすかカリカリをいつでも食べられる状態にしておけば、胆汁の嘔吐はせることが可能ですが、もし何日も連続で黄色い液体を吐く場合は「胆汁嘔吐症候群」の可能性も否定できません。

「胆汁嘔吐症候群」は胃炎や食道炎を併発する危険も高いので、嘔吐が続く場合は早めに病院に連れて行きましょう。

猫が透明な液体を吐く(危険度1:★☆☆)

猫が透明な液体を吐いた場合、液体の正体は胃液なので元気で食欲があれば心配することはありません。

ほとんどの場合は空腹により吐くことが多く、吐く時間帯も食事前などが多いです。

しかしなかには、ビニール袋のかけら輪ゴムなどの異物を飲み込んで、吐いているケースもあるので、内容物はしっかり確認する習慣をつけておきましょう。

もし、何度も続いて吐いたり食欲がなかったりする場合は、膀胱・腎臓・胃腸の病気も考えられるため、状況に合わせて病院へ連れて行くのが安心です。

猫がピンク色の液体を吐く(危険度2:★★☆)

猫がピンク色の液体を吐いた場合、大きく分けて「歯周病などで歯茎から出血している」「胃炎にかかっている」「寄生虫がいる」「胃腸炎にかかっている」の4つの原因が考えられます。

歯周病などによる出血

歯周病は年を取った猫に多く、ひどい場合は病院で治療をしてもらうこともできますが、普段から口の中をケアすることで予防することができます。

歯周病にかかると口臭がきつくなり、歯茎もぶよぶよしてきたり口内炎ができやすくなったりすることもあります。

ストレスなどによる胃炎

猫もストレスなどで胃炎にかかることがあり、胃炎になると胃液の色はピンクになります。

そのほか、毛玉による刺激でも胃液の色がピンク色になることがあるので一度で判断はできませんが、何日も続く場合は病院へ連れて行くようにしましょう。

寄生虫

猫回虫と呼ばれる寄生虫の卵を猫が食べてしまった場合、「猫回虫症」を発症することがあります。

「猫回虫症」にかかると胃液の中に虫がいる場合が多いので、注意深く観察すれば発見するのは難しいことではありません。

この寄生虫は小腸に寄生するので下痢などの症状のほか、毛艶も悪くなり子猫の場合は発育も悪くなります。

最悪の場合は「腸閉塞」を引き起こすケースや、人間に感染することもあるので早めに病院へ連れて行き適切な処置を受けましょう。

胃腸炎

異物の誤飲猫パルボウイルスなどが原因で、猫が胃腸炎にかかった場合もピンク色の液体を吐く場合があります。

これは胃や腸の表面から出血していることが原因でおこり、下痢食欲低下などの症状も見られることが多いです。

何度も嘔吐を繰り返したり下痢が続いたりすれば、脱水症状になることもあるので続く場合は動物病院へ連れて行くよういしましょう。

猫が赤い液体を吐く(危険度3:★★★)

吐いたものに真っ赤なものが混じっていたり、明らかに鮮血を吐いたりした場合は迷わず病院に連れて行きましょう

口の中や食道からの出血の可能性のほか、内臓が炎症を起こしているなど消化器系の病気の危険性があります。

念のため吐いたものをビニール袋などに入れておき、 獣医さんに見せるのもいいでしょう。

猫が茶色の液体を吐く(危険度3:★★★)

猫が茶色または焦げ茶色の液体を吐いた場合、胃や腸から出血している可能性があります。

カリカリや猫缶を吐いた場合も茶色っぽく見えますが、この場合はどちらかといえば明るい茶色で、食べたものが混ざっていることがほとんどです。

胃や腸から出血している場合は、焦げ茶色やコーヒーのような茶褐色が多く、なかには腫瘍や潰瘍が原因で出血していることもあります。

放っておくと危険な場合もあるため、早めに動物病院へ連れて行くようにしましょう。

猫は吐くのが当たり前だと思ってはいけない

長く猫と暮らしていると、毛玉を吐いたり食べ過ぎて吐いたりする光景に慣れてしまい、「あーまた吐いたか」くらいに思ってしまうことがあると思います。

この記事を書くまで筆者である私もどこかで「猫が吐くのは当たり前」だと考えていたように思います。

しかしながら吐くことにはそれぞれ原因があるので、慣れてしまわずしっかりチェックを続けることを忘れないことが、とても大切だと改めて考えさせられました。

「当たり前の中に潜んでいるかもしれない危険」を見抜けるのは、飼い主さんだけだということを忘れないようにしたいものですね。