【捨て猫の末路】飼い猫が野良猫として生きていけない3つの理由とは

猫の基礎知識

室内で幸せに暮らしていた飼い猫が捨てられた場合、野良猫として生きる術はあるのでしょうか。

猫を捨てることは犯罪ですし、保健所に連れて行かれたとしても幸せになれる可能性は極めて低いです。

捨て猫の末路とは、一体どのような人生を辿っていくのでしょうか。

飼い猫には想像も出来ない野良猫の生活環境

野良猫は飼い猫の平均寿命と比べて、5分の1ほどの短い期間しか生きることが出来ないと言われています。

この大きな差には、野良猫が暮らす生活環境が劣悪なことが安易に想像出来ます。

一見、自由気ままに暮らしているイメージのある野良猫ですが、実際にはどんな生活を送っているのでしょう。

大人になること自体が難しい

野良の子猫は天敵に狙われる機会が多く、母猫からも十分に食事を与えてもらえないことも多いので栄養が不足しがちです。

このような免疫力が低下している状態で、夏や冬を越すことがとても難しいとされています。

また、人間の匂いなどが子猫についてしまうと、育児放棄をしてしまう母猫もいるので、野良の子猫を見かけても絶対に触らないようにしてくださいね。

十分な栄養が確保出来ない

猫は人間同様、十分な栄養を確保することが出来なければ、身体も大きくなりませんし、生きることが出来ません。餌と水は生きることに必要不可欠です。

しかし人間に媚びることの出来ない野良猫は、餌や水の確保も全て自分でしなくてはいけません。

毎日何かを口に出来る保証など、野良猫には一切ないのです。

病気にかかりやすく事故に合いやすい

野良猫は不衛生な環境で暮らし、栄養も確保出来ていないので、様々なウイルスを持っています。更に不衛生な生き物を餌とすることで、野良猫は常に命の危険と戦っているのです。寄生虫に感染されれば、栄養を奪われ、体力はどんどん消耗していきます。

そして街には車やバイクなど、猫にとって危険な乗り物が常に走行しています。基本的に後ずさりが出来ない猫は、危険を察知してもその場から動けなくなってしまい、そのまま命を落としてしまうことも多いのです。

寒い季節には車のエンジン部分に入り込んでしまう猫が多く居るので、昨今では『猫バンバン(ボンネットやエンジン部分を叩いて猫が居ないか確認する行動)』が推奨されています。

縄張り争いに巻き込まれやすい

野良猫は自分の縄張りを確保しながら生きています。

自分のテリトリーや、他の猫のテリトリーに入ってしまった場合、喧嘩をして強かった者がその場所を占拠することが出来るのです。

負けた者はその場を去り新しい場所を探さなくてはいけません

喧嘩の度に体力も消耗し、最悪の場合命を落としてしまう危険があります。

ストレスを感じやすい

寿命にも繋がる、最大の原因としてストレスが挙げることが出来ます。

飼い猫とは比べ物にならないぐらい、野良猫は日々の生活にストレスを感じています。

常に警戒心剥き出しで、安心して眠ることの出来ない野良猫の辛さは、計り知れません。

保健所に連れていかれる

地域によって野良猫は、環境を汚染する害獣として扱われることもあります。

保護された野良猫の行く先は、保健所という名の殺処分場です。

ドリームボックス』と呼ばれる箱に入れられ、炭酸ガスで窒息死させられるのです。

捨てられた飼い猫が野良猫として生きていけない3つの理由

飼い猫を捨てる場合、飼い主に何かしらの事情があるのかもしれませんが、猫を捨てることは犯罪です。

本来なら一生面倒を見切れる人間にしか、動物を飼う資格はないとは思いますが、捨てる以外にも逃げるパターンもあります。

家に戻りたくても何かしらの理由で戻れなくなってしまった場合、猫は外の世界で生きる覚悟をしなくてはいけません。

しかしその覚悟とは裏腹に、外の世界で暮らすことは疎か、生きることも危ういのです。

飼い猫が野良猫として生きていけない理由は、以下の通りです。

① 新参者は受け入れられない

野良猫は縄張り争いをしながら自分のテリトリーを守っていると説明いたしましたが、飼い猫は外のルールを全く知りません。餌があれば食べに行ってしまい、良い寝床を見つければ勝手に眠ってしまいます。

飼い猫に勝手なことをされては、その地域に住み着いている野良猫が黙っているはずがありません。喧嘩で身体はボロボロになり、舐めることしか出来ない猫の治療法は、傷を悪化させてしまう可能性さえあります。

十分に餌を食べることも出来ないので、体力はどんどん消耗していってしまいます。

② 餌の確保の方法が分からない

野良猫に餌をあげる人が居た場合は、猫にとってかなりラッキーと言えますが、普段飼い主から一定の分量を決まった時間にもらっていた飼い猫は、自分で餌を確保する術を知りません

食べられるか食べられないかの判断も出来ないので、空腹に耐えて動かないまま餓死してしまう猫もいるのです。

③ 人慣れし過ぎている

飼い猫は人に慣れている子も多いので、食べ物よりも人に甘えたがる子も多いです。

そのため、そういった飼い猫は、変質者の餌食にもなりやすいです。人間が与えてくれた餌に毒が盛られていることもあれば、連れ去られて虐待されて死んでいく猫も居ます。

保健所の人間に保護されたとしても、飼い主が迎えに来なかったり、新たな飼い主が見つからなかったりすれば殺されるだけなのです。

捨てる決意をした飼い主や、保護してくれた保健所の人間を信用したまま、死んでいくのです。

まとめ

人間の都合で捨てることになった飼い猫は、人間の手で救ってあげるしか方法がありません。

野良猫も同様、生きるために生まれてきたはずなのに、生きることが出来ない環境を作っているのも人間なのです。

昨今では保健所での殺処分ゼロを目指す活動なども、よく耳にするようになりました。

多くの命を助けられなくても、目の前の命を助けたいと思ってくれる人が増えれば、猫だけでなく世界中の動物が命を全う出来る時代が来るのかもしれません。

8 件のコメント

  • …悲しいです自分は弟のように飼っていた猫をきょう捨てるといいだされました…だから飼い猫は野良でも行きられるか心配で調べました。でもダメみたいですね今日までしかいっしょに居て上げられないので沢山遊んで上げます…

    • 捨てるのではなく、猫ちゃんの保護活動をしている団体さんに相談はできませんか?
      どんなにたくさん遊んであげても、小さな飼い主さんに裏切られてしまったら、捨てられてしまったら、猫ちゃんは何を感じるのでしょう?
      私も猫と暮らしていますが、人を信じた家猫は外ではおそらく生きていけません…。
      遊んであげるとか、そういう事ではなく、飼えないのなら、その猫ちゃんが生きていける道を見いだしてあげて下さい。
      たくさん遊んだ後見放してしまうのは、酷だと感じます。

  • 猫は可愛い、飼いたいという安易な気持ちでは猫を飼ってはいけません。
    長続きせず、放置などしたら周囲に多大な迷惑がかかるからです。
    飼うからには幾つかの覚悟が必要です。
    ・一生面倒を見て最後まで看取る。(猫の平均寿命15年~20年を目処に自分の面倒可能年数と相談)
    ・猫にとってストレスの無い環境を作ってあげる。(トイレ、猫砂、タワー、グッズ類)
    ・部屋を清潔に保つ、定期的な毛取り(香水などはもっての他、無臭を心がける)
    ・豪華な餌をベースとしない。(栄養過多、それしか食べなくなり経済的負担となる)
    ・人間と同じ感覚と錯覚しない(可愛がり過ぎると猫にとっては負担、猫は猫の世界がある)
    ・避妊、定期的な観察、定期医療診断

  • 野良猫を見つけたら、自分が飼える環境に無いなら保健所か動物愛護センターに連れていくのが一番です。
    動物愛護団体に連れていくと、飼えないのに保護するな等の罵声を浴びせられた上にお金を脅し取られますから。

    • 野良猫の糞尿被害を受けていますが、
      山などでは、生きていけないのですか。
      人里離れた山には、ネズミ、もぐら、ミミズ、豊富にあるから

  • 我が家の飼い猫の話です。
    2014年に公園で死にかけていたところを保護。
    完全室内飼い暮らし。

    2018年12月29日。
    掃除中にしまっていると思っていた網戸が開いていて、掃除機の騒音から逃げて窓から落下。すぐに追いかけ呼びましたが戻ってこず。。
    毎日、家族それぞれが周辺を捜索、呼びかけをしました。
    その間、何度か遭遇し、名前を呼んだり、「ご飯だよ。」などと声かけしたけれど、
    ニャーと鳴いて行ってしまい捕まらず。。
    しばらくしたら帰ってくるだろうと思っていました。

    その後、気配がまったく無くなり。。
    2019年2月22日。昼頃。
    近所の方から「お宅の猫じゃないかな。。」
    空き家の軒先の下で倒れているところを発見されました。
    我が家のすぐ隣。去年引っ越してしまった大きな家の軒先。

    ガリガリに痩せて亡くなっていました。
    まだ死後まもないようでした。

    どこかで誰かにご飯もらってるのかも。
    そのうちお腹が空いたら、帰ってくるよ。
    もっといい場所を見つけたのかも。

    全部、こちらの思い込みでした。

    我が家の猫はすぐ近くにいたのに、帰れなくなり餓死してしまいました。

    今日亡骸を土に埋めて、お別れしました。

    猫の飼育経験が初めてで、こういうことがあるのだと初めて知りました。
    とても悲しいです。

    体験が少しでも参考になればと思い、書きました。

  • 猫を保護しました。
    いつもの帰り道で猫の鳴き声
    自転車を止めた途端に植え込みから飛び出してきて、私の周りを泣きながらグルグルと周り離れませんでした。助けてください!助けてください!と、懸命に訴えているようでした。
    飼い猫の餌を家族に持ってきてもらい、袋を開けるとすごい勢いで食べ、喉も渇いているだろうと水を餌の空の袋に入れると喉を鳴らし呑みほしました。どのくらい食べていなかったのだろう。
    どんなに喉が渇いていたのだろう
    その猫の必死な姿を見てとても切なくなりました。
    後先は考えず、病院で診てもらいうちに連れてきました。
    病院でも、大人しく、爪を切ってもお利口さんできっと飼い猫が、逃げて帰れないのかなぁと先生に言われました。
    動物の支援センターに連絡して、写真も投稿
    まもなく1ヶ月になりますが、飼い主さんは、見つかっていません
    飼い猫とはまだ接触させていませんが、保護した猫の部屋の匂いに今まで聞いたことが無いようなシャーシャーと威嚇したりしています。
    保護猫は明らかに飼い猫で、飼い主さんが見つからなく、飼い猫と相性が合わないとしても、野外に出て生きてはいけないでしょう!
    保護した時のあの必死な、姿を忘れずに、飼い猫、保護猫を大切にしていきたいと思います。

  • 猫は可愛いので、最後まで飼いたいと思います。
    みんなが 餌を与えると生きられるのにね。

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