【愛猫が認知症なった?】初期症状、改善方法、飼い主にできることは

健康・病気

完全室内飼いの猫が増えて、猫の平均寿命も延びて15歳を超える猫も多くなってきました。

人間と同じように猫も年をとれば認知症になることがあり、徘徊夜泣きなどさまざまな症状がでてくる場合があります。

では猫が認知症になった場合、具体的にはどのような症状がみられるのでしょうか?

今回は、「猫の認知症にみられる初期症状や改善方法」について、猫の飼い主さんにできることはどのようなことなのかを併せてお話ししていきます。

猫だって認知症になる

猫が認知症になる原因は大きく分けて「加齢による脳の変化」「極度のストレス」 だとされています。

極度のストレスは大きな音・極度の空腹・トイレが汚いなどの不満や、小さなストレスが積み重なることによって酸化物質の蓄積を促進させてしまうことが、猫の認知症を発症させてしまう原因だと考えられています。

また人間と同様に猫も加齢により脳が萎縮してしまい、脳神経細胞は年齢とともに正常に働かなくなってしまいます。脳細胞は最大量になると徐々に死滅していき脳細胞の数は年々減少してしまいますが、一度死んでしまった細胞は再生することがないため、少しずつ認知症が進行してしまうのです。

猫の認知症の原因のほとんどは加齢によるものなので、飼い主さんはどのようなケアができるかを考えて生活していくのが大切です。

猫の認知症に見られる初期症状

猫の認知症は個体の大きさや猫種によっても多少の違いがありますが、18歳を超えるとほとんどの猫で認知症の症状が見られるようになります。

認知症の症状は、愛猫の行動の変化で飼い主さんが気づくケースは多いですが、病気による症状と認知症の初期症状には似ている部分もあるため、判断がつきづらいことも少なくありません。

素人では判断がつかないケースも考えられるため、愛猫に気になる行動や仕草が見られたら、まずはかかりつけの獣医さんに相談してみるといいでしょう。

ここでは、猫の認知症にみられる初期症状をご紹介しますので、愛猫に気になる仕草がある飼い主さんはチェックしてみてくださいね。

初期症状その① 異常摂食 

急に好みが変わり今まで好きだったフードを食べなくなったり、十分な食事量を与えたにも関わらずさらに食事を欲しがったりすることがあります。

逆に急に食が細くなったりほとんど食事をとらなくなったりするケースもあります。

初期症状その② 攻撃的行動や破壊的行動

人懐っこかった猫が急に攻撃的になり、人間のちょっとした行動にも威嚇したり、猫パンチをしたりするようになる場合があります。

またおとなしかった猫が、急に部屋の中の物を壊すといった行動をとるようになることもあります。

初期症状その③ 夜鳴きや徘徊

夜鳴きや徘徊は猫の認知症では特に多く見られる行動で、同じ場所をぐるぐる回るように歩いたり夜中に突然大きな声で鳴いたりするようになります。

なかには大声で鳴きながら同じ場所をうろうろするというケースもあり、高齢になるにつれて鳴き声も次第に大きくなっていきます。

初期症状その④ 粗相や失禁

今までトイレの失敗がなかった猫でも、認知症によりトイレの場所が分からなくなって粗相をしたり、トイレ以外の場所で排泄をしてしまったりすることが増えます。

また排泄のタイミングがわからなくなり、寝ている間に失禁するケースもあります。

初期症状その⑤ 不安がったり怖がったりする

知らない人だけでなく飼い主さんのことも怖がったり、いつも生活している部屋の中でも急に怖がったり不安になったりすることがあります。

突然不安になったように、大きな声で鳴いたりするケースも比較的多く見られます。

猫の認知症は改善できる?

現在のところ、猫の認知症に対する特効薬は残念ながら存在しませんが、脳内のドーパミンを増やすことのできる薬が、猫の認知症を軽減させる効果があるともいわれています。

脳内のドーパミン生成量増やす薬は、人間のアルツハイマー患者にも処方されることがありますが、必ずしも症状が改善されるわけではありません。

ほとんどの場合、猫の認知症は少しずつ進行していくので、何よりも大切なのは飼い主さんの理解と忍耐力、そして今までと変わらず愛情をもって接するということだといえるでしょう。

猫の認知症に飼い主さんができること

大切な愛猫に認知症の症状が見られたら、飼い主さんはどのようなことができるのでしょうか?

まずは猫のストレスを軽減させること、ストレスは認知症進行させる原因となるため、食事や温度管理などの住環境へ配慮することが大切です。

また認知症がみられるようになると、猫は不安になったり怖がったりすることが多くなるので、抱っこをしたり話しかけたりするなどスキンシップも大切にしましょう。

それ以外には定期的に健康診断を受け、認知症の進行状況やその他の病気がないかもチェックしておくのも必要なので、かかりつけの獣医さんと相談しながら治療を勧めるのがベターです。

19歳の猫が認知症で子猫になった!?

筆者である私が飼っている19歳の猫には認知症の症状が見られ、毎晩のように夜鳴きをしています。

お姉ちゃん猫の夜鳴きは、だいたい私の持ち物を咥えて鳴いており、まるで「寂しいの、かまってよ」と言っているようにも聞こえます。

抱っこをするとすぐに鳴き止みますが、子猫の時がこんな感じだったなと懐かしいような不思議な感じもしています。

寂しいですがお姉ちゃん猫が一緒に暮らせるのは長くてもあと数年、私にとっては一緒に暮らせることが何より幸せなので、その間はわがままでもいいよと話しかけています。

認知症になった猫との生活は大変なことも多いですが、飼い主さんは最後まで愛情をもって接してほしいと思っています。