いたずら猫に「コラッ!」と叱るときのポイントと嫌われない方法

飼い方・しつけ

ペットは家族の一員、皆さんのなかには猫と楽しく生活している人も多いと思います。

でも猫は好奇心旺盛でいたずらが大好きなので、部屋の中をめちゃくちゃにされたり粗相をされたり、飼い主さんとしては困り果ててしまうこともありますよね。なかにはいたずらをやめさせようと猫を叱ったら嫌われたという人や、「シャー」と威嚇されたという人もいるのではないでしょうか?

猫を叱る時は正しい方法で叱るのが大切ですが、初めて猫を飼った人は、どのように叱ればいいかわからず悩んでしまいますよね。

そこで今回は、『猫の上手な叱り方』と『間違った叱り方』についてお話ししていきます。

叱る前に知っておきたい猫の習性とは?

猫が壁や家具で爪とぎをしたり、部屋中にマーキングをしてしまったり・・・どれもこれも飼い主さんにとっては悩みの種ですよね。ついつい「コラッ!」と叱ってしまいたくなりますが、これらは全て猫の習性による行動なので、叱っても猫にとっては「なにがダメなの?なんで怒っているの?」と理解することはできません。

例えば壁で爪とぎをしていて 、飼い主であるあなたは「壁では爪をとがないで」という意味で叱ったとしても、猫は「爪とぎしちゃいけないの?」と考えてしまうといわれています。マーキングや高いところへ登る行動も同様で、叱られている理由が理解できないだけでなく、習性である行動をやめさせられることは、ストレスの原因になるともいわれています。

猫の習性からくる困った行動には、叱るより生活の仕方などに工夫するのも猫に嫌われることなく仲良く暮らすポイントです。

猫を叱る方法、叱る理由も考える

先程お話しした通り、猫にとって爪とぎやマーキングは欠かせない行動ですが、人間にとっては困ってしまう行動であるのも事実です。猫と人間が快適に暮らすためには、さまざまな工夫やある程度の妥協も必要です。

爪とぎやマーキングには工夫が大切

例えば、壁で爪とぎをされるのに困っているなら、爪とぎを用意してそこで爪とぎをするように覚えさせましょう。

教え方は、猫が爪とぎをしようとしたら、爪とぎのところへ連れていき、飼い主さんが猫の前足を持って爪とぎをさせます。猫の爪先からはフェロモンが出ていて、その匂いがついた場所で爪とぎをする習性があるのを利用して覚えさせます。猫によって布製・木製など爪とぎの素材に好みがあるので、猫が気に入るものを探すのも大切ですよ。

マーキングは去勢すれば治ることが多いですが、なかには去勢をしてもマーキングの癖が残ってしまう猫もいるので、その場合はかかりつけの獣医さんに相談してみましょう。

猫を叱るときは、変えられない習性以外の「人を噛む」「テーブルに登る」など絶対にしてはいけない行動のみにするのも、仲良く暮らしていくためには大切ですね。

間違った猫の叱り方はある?

何度猫を叱っても同じいたずらをされてしまい、飼い主さんもついつい頭にきて、きつく叱ってしまったなんてこともあるかもしれませんね。

そんな時にやってしまいがちな「叩く」「押さえつける」「大声で怒鳴る」などの叱り方は、一時的には効果があるように見えますが、猫との信頼関係を壊してしまったり、飼い主さんのいないとこで隠れていたずらをしたりと、長い目で見ればおすすめできる叱り方ではありません。

大切なことは、猫のいたずらと飼い主さんが叱っていることを結びつけること、猫に「これをやるとダメなんだ」と覚えてもらうようにしましょう。正しい叱り方をすれば、飼い主さんも猫もストレスを抱えることなく、快適に暮らすことができますよ。

猫を叱るときのポイント

やってはダメないたずらは「コラッ!」で止める

猫がいたずらなどのやってはいけない行動をしようとしたら、「コラッ!」と言ってからその行動をやめさせましょう。

例えば、テーブルに登ろうとしたら「コラッ!」と言って捕まえて止める、壁や家具で爪とぎをしようとしたら「コラッ!」と言って前足を掴んで止めさせるなど、叱っているのがわかるように声をかけ、その行動をさせないことが大切です。

「コラッ!」という言葉は「ダメ!」でもかまいませんが、毎回同じ言葉を使うことと、家族で猫を飼っている場合は叱る時の言葉を統一するのもポイントです。また、あまり長い言葉で叱るのは効果がないので、短い言葉で叱るようにしましょう。

同じ言葉を使って叱ると猫が混乱することも減り、「このいたずらはダメなんだ」と早く覚えてくれるようになりますよ。

やってはダメないたずらをしたらすぐに叱る

猫のいたずらを事前に止めることができなかった場合は、いたずらをしたらすぐに叱るようにしましょう。

当たり前のことですが、猫は人間の言葉を全て理解できるわけではありません。そのため時間が経ってから叱っても、猫は「なんで叱られるの?なんにもしていないのに!」と思ってしまうのです。猫にやってはダメな行動を教えるには、その行動をしたから叱られたとわかるように結びつけることが大切ですからね。

叱る時は「コラッ!」や「ダメ!」などの統一した言葉を使い、大声で怒鳴るのはやめましょう。猫はとても耳がいいので、人間が大声で言えば怯えるだけで、叱られた意味も伝わりません。それどころかせっかくの信頼関係も崩れてしまうことにもなりかねず、これでは猫と一緒に暮らしたくて飼い始めたのに、寂しい気持ちになってしまいますよね。

叱る時は、少しだけ大きな声ではっきりと「コラッ!」と言うだけでも十分伝わりますが、いつもより少し低めな声で言うとさらに効果的ですよ。

ダメないたずらや行動をしたら毎回必ず叱る

猫がやってはダメないたずらや行動をした時は、毎回必ず叱るようにしましょう。同じいたずらをしたのに、人間の都合や気分で叱ったり叱らなかったりすれば、猫はやっていい行動なのかダメな行動なのかと迷ってしまいますよね。

だいたいの場合、猫は「怒られないからやってもいいんだね!」という風に捉えるようで、いたずらをやめるどころかますますエスカレートする可能性も高いです。例えば飼い主さんがテレビを見ているなど、なにか用事があったとしても、猫がいたずらをしているのを発見したら必ず叱るようにしましょう。

猫のいたずらに腹を立てて叱るのではなく、一緒に暮らすうえでやってはダメなことを教えるという気持ちで叱れば、猫に嫌われることはないので安心してくださいね。

猫により多少の差はありますが、覚えるまでにそれなりの時間がかかるので、飼い主さんは焦ったり猫を責めたりせず、ゆっくりと教えるつもりで接するのも大切ですよ。

まとめ

猫を叱ったら嫌われるのではないか、そう考える飼い主さんは多いと思います。怒られた時の猫の反応はさまざまで、筆者である私が今暮らしている2匹の猫は同じ叱り方をしても、一匹はいじけてしまい、もう一匹は目を三角にしてプリプリしています。

では、私と2匹の仲が悪くなったかといえば、そんなことはありません。19歳と15歳のジジババコンビですが、今でも仲良く家族の一員として暮らしています。

当たり前のことですが、猫は人間の言葉を理解できませんし、私たち人間も猫の言葉を理解することはできません。しかしゆっくり時間をかけて教えれば、お互いがストレスなく快適に暮らすことは十分可能です。

なかなかいたずらをやめてくれないと、飼い主さんは焦ってしまいがちですが、せっかく家族となった大切な猫との暮らしですから、ゆっくりとお互いが居心地のいいバランスを見つけてくださいね。