【猫の呼吸が早い・息が荒いは危険】チェック方法と考えられる病気は?

健康・病気

飼っている猫の呼吸が急に荒くなったり早くなったりしたら、飼い主さんはとても心配になりますよね。

しかし猫の呼吸が早いと判断する基準がどのくらいなのか、正常な猫の呼吸がどのくらいなのかを知らない飼い主さんがほとんどだと思います。

そこで今回は、「猫の呼吸が早いと判断する基準やチェック方法」「猫の呼吸が早かったり荒かったりする時に考えられる病気」についてお話ししていきます。

正常な猫の呼吸はどのくらい?

まず飼い主さんは、正常な猫の呼吸数がどのくらいなのかを知っておくことが大切です。

正常な猫の呼吸回数は、起きている時は毎分およそ20~40回くらい、寝ている時は毎分およそ15~25回くらいになるのが普通です。

なかでも寝ている時の呼吸回数を知ることはとても重要で、安静にしている時の呼吸が早い場合は、病気が隠れている可能性も少なくありません。

猫が興奮していて一時的に呼吸が早くなっているのか判断に迷った時は、安静時の呼吸回数をチェックしてみるのがベターです。

猫の呼吸数のチェック方法

猫の呼吸数をチェックする時は、なるべく猫が安静にしている時が適しているので、寝ている間なら比較的数えやすいでしょう。

カウントの仕方は胸の上下回数を1分間計測し、胸が上下して呼吸をするのを1回として数えます。

時計を1分間見ながら数えるか、15秒間計測したものを4倍して、1分あたりの呼吸数とするやり方もあるので、飼い主さんのやりやすい方法で計測して構いません。

普段から愛猫の呼吸数がどれくらいかをチェックしておけば、病気や怪我などの異常にも気づくやすくなるので、一度チェックしてみることをおすすめします。

猫の呼吸が速い場合に考えられる病気

飼っている猫の呼吸が正常時より早い・荒い時にはどのような原因が考えられるのでしょうか?

ここでは猫の呼吸が早かったり荒かったりする時に、考えられる病気について代表的なものを紹介しますので、気になる症状が見られたら早めにかかりつけの獣医さんに相談するようにしてください。

考えられる病気① 怪我や痛みがある

猫が怪我や痛みにより呼吸が早くなってしまうことがあり、例えば高いところから落ちたり、他の猫と喧嘩をして怪我をしたりしている場合などが考えられます。

外出する猫なら帰ってきてから一時的に呼吸が早くなっていることがありますが、これは興奮によるものなので1時間程度で元に戻ります。

しかし明らかに怪我をしていたり、しばらく時間が経っても呼吸が早かったりなどの異常が見られる場合は、かかりつけの獣医さんに診てもらいましょう。

考えられる病気② 熱中症

外出する猫だけでなく室内飼いの猫でも熱中症にかかる場合があり、意外と知られていませんが冬の暖房の効きすぎでも熱中症にかかることもあります。

夏の暑い日に猫の呼吸が荒くぐったりしている場合は、熱中症にかかっている可能性があるため、早めに獣医さんへ連れて行きましょう。

猫はもともとあまり水を飲まない動物なので、暑い時期は水飲み場の数を増やしたり流れるタイプの給水器を利用したりするなど、こまめに水分補給ができる工夫をするのがおすすめです。

考えられる病気③ 猫ウイルス性鼻気管炎(猫カゼ)

猫ウイルス性鼻肝炎は猫カゼとも呼ばれ、猫の呼吸器疾患の中でも一般的に多いとされる病気です。

猫カゼの原因としては、ヘルペスウィルス・カリシウイルスなどのウイルスが考えられ、症状は人間のカゼと同じように鼻水・くしゃみ・発熱・目やになどが見られます。

悪化した場合、肺炎や重度の結膜炎に繋がる可能性もあり、慢性化した場合や子猫に感染した場合は、一時的に改善しても免疫力が低下した時に再発することがあるため、早めに獣医さんに診てもらい治療を受けることが大切です。

考えられる病気④ 猫喘息

猫喘息の原因は未だに解明されていませんが、ハウスダスト・タバコ・花粉などのアレルゲン物質の吸引が関係しているとされています。

主な症状は咳ですが、原因と考えられるアレルゲンの特定や除去はなかなか難しいため、治療のほとんどは対処療法になり、ステロイドや鎮咳薬などを組み合わせて行います。

猫の咳が続くようなら、早めにかかりつけの獣医さんに連れて行きましょう。

考えられる病気⑤ 心臓病

猫は心筋症にかかることが多く、血液の循環が悪くなると肺や胸に水が溜まり、呼吸困難を引き起こす可能性もあります。

心筋症にかかると呼吸が早くなるだけでなく、口を開けて呼吸するようになる場合もあるので、このような症状を見つけたらすぐに獣医さんで適切な治療を受けさせてください。

また猫が先天性の心臓病を持っている場合、子猫の時は全く症状が見られなかったにも関わらず成猫になって突然症状が現れることもあります。

薬で治療するだけでなく手術が必要になることもあるため、気になる症状があれば早めにかかりつけの獣医さんに相談するのがベターです。

考えられる病気⑥ 血栓塞栓症

猫の血栓塞栓症は心筋症に付随するケースが多いですが、これは猫の血液中にできた血栓が血管に詰まってしまい引き起こされます。

ある日突然強い痛みを伴って発症するため、急に腰が抜けて歩けなくなったりその後呼吸が早くなったりすることもあります。

血栓塞栓症は発症してから半日以内の治療が非常に重要なので、愛猫にこのような症状が見られたら夜間であってもすぐに動物病院へ連れて行ってください。

素人判断は危険!迷ったら動物病院へ

筆者である私の飼っている15歳の弟猫は、もう何年も喘息の治療をしています。

ステロイドを定期的に注射することと、アレルギーの可能性がある鶏肉などを含まない食事療法を併せて行なっていますが、初めの頃は咳がピタリと止まっていたステロイドもだんだん効かなくなってきています。

一番初めにおかしな呼吸に気がついたのは8歳の頃、当時は風邪でも引いたのかとしばらく様子を見ていました。幸い症状が重症化する前に獣医さんへ連れて行くことができましたが、素人が病気を判断することはとても危険だと反省しています。

最近ではインターネットで情報を集めることができ便利なことも多いですが、病気の症状を私たち素人が判断するのは非常に危険なため、愛猫に気になる様子があったら迷わず獣医さんに相談して欲しいと思います。