「前が見えにゃい…」猫の目の腫れ・目ヤニで考えられる病気、治療費は?

健康・病気

日ごろから猫の様子を観察していると、表情豊かな猫の目は大切な飼い主へのメッセージと感じます。

その猫の目の状態から、いろいろなことが見て取れます。

中でも猫の目の腫れや目ヤニから気が付く猫の病気と治療法、治療費についてご紹介しましょう。

猫の目の腫れる原因は?

猫の目が腫れるケースには、①結膜が腫れる、②眼球が腫れる、③まぶたが腫れるの3つのケースがあります。

放っておくと重篤化して失明する場合もありますので注意が必要です。

目が腫れるケース① 結膜が腫れている

涙が黄色や黄緑のねばついた目ヤニに変わり、かゆみを感じて目をこすって、まぶたを含めた目の全体が腫れます。

さらに症状が進むと、結膜の炎症が化膿して、上下のまぶたがくっついたままになったり、角膜が白く濁ってしまったりすることもあります。

その場合には「猫ウイルス性鼻気管炎(猫ヘルペスウイルス、FVR)」の疑いがあります。

これはヘルペスウイルスの感染による疾病で、最初は風邪によく似た症状で「猫風邪」や「猫インフルエンザ」とも呼ばれ、通常は2週間ほどで回復するのでさほど悪性の感染症とは言えませんが、回復した後もウイルスが体内に潜伏して残るキャリアになることが多いです。

そうなると、鼻炎が慢性化したり、猫の免疫力や体力が落ちたりした場合に再び繰り返すおそれがあります。

実は筆者の愛猫も、室内飼いをする前の子猫の際に外で遊んでいたことがあったそうで、その時に感染したのでしょうか、このウイルスのキャリアであると獣医師先生に言われたことがあります。というのも、筆者が出張で家を空けると心配で、途端に抵抗力が落ちて、片目が開かなくなってしまうことがたびたびあったからです。

他には、アレルギー性、猫が得意のカキカキやグルーミングの際の外傷性、体調が悪い時に腫れることがある場合、角膜炎が原因で炎症が波及して結膜が腫れている場合があります。

結膜が腫れている場合の治療費

「猫風邪」の予防には、3種混合ワクチン接種が最も効果的と言われています。(ただし、副作用には注意が必要です)

治療となると進行程度にもよりますが、インターフェロンという抗ウイルス剤の注射(1クール3回注射)と飲み薬、点眼・点鼻薬の投与が基本となります。

治療費は、予防のための3種混合ワクチンなら、4,000円~6,000円です。

治療代は、インターフェロンが2,000円(1回)、飲み薬が1,000~1,500円(1週間)、点眼・点鼻薬が各1,000~1,500円程度かかります。獣医師の先生とご相談ください。

目が腫れるケース② 眼球が腫れている

眼球自体が大きく腫れている場合は、「緑内障」の疑いがあります。

猫の場合は眼の中に別の病気があってそれが影響して後から緑内障が引き起こされる「続発性緑内障」がほとんどです。

その原因疾患としては、ぶどう膜炎(その原因はヘルペスウイルスの感染によって引き起こされる感染性のもの)や、眼球内腫瘍、水晶体脱臼などがあります。

目の奥に腫瘍ができている場合は緊急を要しますので、動物病院に直ちに相談しましょう。

眼球が腫れている場合の治療費

治療方法には、内科治療(点眼薬)または外科手術があります。

治療代は、手術の場合は約3万円(手術のみ、それ以外に麻酔料金と注射代がかかります。病院によって3倍ぐらいの開きがあります)、点眼薬は1本あたり3,000~4,000円、2~3種類を処方されることもあります。

目が腫れるケース③ まぶたが腫れている

人間でもありますが、片目のまぶたが腫れている場合は、「ものもらい」と呼ばれる「麦粒腫(バクリュウシュ)」の疑いがあります。マイボーム腺という目のふちが細菌に感染した場合を言います。

腫瘍化することもありますので、動物病院に相談しましょう。

まぶたが腫れている場合の治療費

治療としては、抗生物質の内服薬や、点眼剤を用いて細菌を退治します。

治療費は猫風邪同様、飲み薬1,000~1,500円(1週間)、点眼薬1,000~1,500円程度かかります。

他には、細菌性やアレルギー性の眼瞼炎や、外傷性のまぶたの腫れの可能性もあります。

目ヤニの出ている場合は?

猫の目を見ると目ヤニをつけている場合があります。

大事なのは「色」で、茶色や薄茶色なら普通で、白っぽいと外傷性涙を伴うとアレルギー性の目ヤニであることが多いです。

黄色から黄緑色のねばつく目ヤニは猫風邪の可能性が高いです。ほかに、マイコプラズマという細菌が関与していることもありますから、特に子猫には注意が必要です。

目ヤニを取るときの注意点は?

猫に正面から近づくと警戒しますので、背後から近づき、お湯で湿らせたガーゼコットンで少しずつやさしくふきとってあげてください。

デリケートな部分は綿棒を使うとよいでしょう。

アルコール分が含まれている人間用のウエットシートは、皮膚がただれるおそれがあり、目に入っては危険なのでくれぐれも使わないでください。

まとめ

猫の目はうれしかったり、怖かったり、いろいろなことを物語ってくれます。

目が腫れていたり、目ヤニが出ていたりすることも人間に何らかのメッセージを送っているのかもしれません。

病気などが手遅れにならないように、飼い主さんは日ごろからよく注意してあげてくださいね。