『ケガや病気が原因?』猫が抱っこで鳴く理由と対策方法

猫の基礎知識

猫は寄ってきて膝に乗り、抱っこしてと甘えてくることがあります。その時にはうっとりしてのどもゴロゴロ鳴らし、非常にうれしいそうな表情を見せます。

本来猫は単独行動を好む動物ですので抱っこが嫌いな猫もいますが、抱っこされるのが大好きという猫も多くいます。

今回は抱っこした際に猫が鳴く理由について考えてみましょう。

抱っこした際の鳴き方について

猫を抱っこすると、平熱が人間の体温よりも多少高い38.4度のため、こちらものんびりと眠くなってしまいそうになります。

抱っこした際にのどをゴロゴロ鳴らし、見るからにうれしそうな時には機嫌が良く何の問題はありません。でもあまり長いこと抱っこしていると「下ろしてよ」と、もがき始めることがありますので、そういう場合には早めに下ろしてあげましょう。

一方、抱っこした際にいつもと違った声で鳴いたり、いつもうれしそうにしている抱っこを嫌がったりした時には何か事情がありそうです。急に抱っこを嫌がられると「嫌われたかな?」と心配になりますが、気まぐれな猫のこと、結構そういうことはあるようです。

でも原因にはいくつかありますので見極めが大切です。

抱っこで鳴くケースでも嫌がっていない場合

抱っこを嫌がっていないのに鳴くケースには、おねだりの場合があります。例えばお腹が減った時には抱っこした際にご飯ちょうだいのニャーと鳴きます。

また、猫は寒暖に敏感ですので、暑い時はクーラー、寒い時はヒーターを付けないと抱っこしても付けるまで抗議して鳴きやみません。

これらの場合は抱っこを嫌がっている訳ではなく、クレームですので人間側が察してあげてください。

抱っこを嫌がり鳴くケース① 発情期

今まで抱っこを喜んでいた猫が突然抱っこを嫌がるケースの一つには、発情期が原因の場合があります。

猫は発情期になると心が不安定になり、抱っこされそうになると鳴いて威嚇したりします。

この場合は発情期が過ぎると元に戻りますから、しばらくはそっとしてあげましょう。

抱っこを嫌がり鳴くケース② 緊張・ストレス

猫は環境の変化に敏感で、物の置き場が変わっただけでもストレスに感じ、緊張することが多くあります。

病院に連れていかれた時や旅行先に連れていかれた時、もしくは家に知らないお客さんが来た時などにも環境の変化に緊張し、抱っこをしようとしても鳴いて噛み付いたり引っ掻いたりすることがあります。

うちの家猫は病院に行ってよほど怖かったのでしょう、次からは病院に行くために用意する外出用のキャリーバッグを見つけただけで緊張して様子が変わっていました。

もちろん病院に連れて行く時には抵抗し逃げ隠れ、ようやく捕まえてバッグに入れる時も前足や後ろ足を突っ張ってもがくし、毎回バトルになりました。

抱っこを嫌がり鳴くケース③ ケガ・病気

今までご説明したケースではないのに、抱っこを嫌がり抱っこしても鳴く場合には、ケガや病気を疑う必要があります。

ケガが疑われる場合には、猫は毛が長いので隠れているかもしれない切り傷などの傷口はないか、毛をかき分けてチェックしてみてください。

また、病気が疑われる場合には、熱はないか、お腹が膨らんでいないか、シコリがないかなどをチェックしてみてください。

抱っこした時に痛い箇所を触ってしまって鳴いている可能性があります。

お腹が膨らんでいる場合

原因が2種類あります。

1.お腹の臓器が大きくなって膨らんでいる場合

子宮蓄膿症・腎臓腫瘍・肝硬変・肝がんなど。

2.お腹に水が溜まって膨らんでいる場合

伝染性腹膜炎・化膿性腹膜炎・心不全など。

お腹を触ると痛がる場合

  • 黄色脂肪症(イエローファット)~症状が進行するとデコボコした脂肪のかたまりができ、発熱し、うずくまるようになります。
  • 尿路結石~猫に多い病気です。水分不足やストレスが原因になります。下腹部がコチコチに硬くなります。
  • 便秘症~ひどい便秘では、お腹に触ると硬いかたまりがあります。

お腹にシコリがある場合

  • 黄色脂肪症(前述)
  • 乳房炎〜授乳中・授乳後にみられる症状で、乳腺が腫れてシコリのように感じられます。
  • 乳腺腫症(乳がん)〜乳房にシコリがありますが、触っても痛がりません。

いずれのケースでも獣医師の診断を直ちに受けることをおすすめします。

まとめ

猫を抱いた時に鳴く場合の理由と対策をご紹介しました。飼い主に大事なことは猫の様子をよく観察することです。

今まで抱いても嫌がらなかった猫が突然嫌がる、抱いても鳴かなかった猫が鳴くなど、様子が変わった際には何か理由がありそうです。

人間と猫とは同じ言語で話はできませんが、お互いの様子やしぐさ、身振りなどでコミュニケーションを取ることは可能です。

猫は繊細な動物ですので人間のことを非常によく観察しています。人間も猫のことをよく観察してみると、いろいろな楽しい発見や猫を救う大事な発見もあります。

ぜひ愛情をもって猫観察をされることをおすすめします。